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てんで猫、まるで猫。

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秘密

こんにちは、テンです。

どこの家庭にも秘密の一つや二つ、あるはず。
他人には言えない、家族だけの秘密。
秘密にしようねと示し合わせたわけではないのに、暗黙の了解で秘密になっていること。
ほら、あなたのご家庭にもあるでしょう?

マルテン家の秘密を俺様テンが、こっそりと皆さんにお話ししよう。

ここに一枚の写真がある。
俺様とマルが冷蔵庫の上でくつろいでいるところだ。
秘密_f0304957_00351389.jpg
皆さんは「2匹の猫が冷蔵庫の上にいる写真」と思っているだろう。
確かにそうだが、この2匹には大きな違いがある。

俺様は冷蔵庫に乗るとき、冷蔵庫の前にあるキッチンの流し台から飛び移る。
冷蔵庫の高さ 178cm
流し台の高さ 85cm
冷蔵庫と流し台の距離 80cm
つまり、幅 80cm、高さ 93cmをジャンプするってこと。

写真をお見せしよう。
母サンの携帯のおんぼろカメラが俺様のスピードに追い付いていないので、こんな亡霊みたいな写真しかなくてお恥ずかしいが、参考のために披露する。
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俺が飛び移ると、「テンスケ、かっちょええ!テンスケのドーバー海峡越え!」と母サンは言う。
こんなこと、猫としては当たり前だ。
褒めていただくほどの事ではない。

さて、マルだが。
マルは冷蔵庫に乗りたいとき、こうする。
秘密_f0304957_23172892.jpg
冷蔵庫の隣に置いてある生ゴミ処理機の上に乗るのだ。ナショナル製の緑色の生ゴミ処理機。
そして「みゃー」と鳴く。
すると人間がやってきて、マルを冷蔵庫の上に乗せるのだ。
秘密_f0304957_23230221.jpg
マルはこうやってしか冷蔵庫に上がれない。
生まれてこの方、自分で冷蔵庫に上ったことは一度もないのだ。
ただの一度も、だ!
秘密_f0304957_23233764.jpg
なんという情けないことだ!!
お前はそれでも猫か !?

2年前、俺様がこの家に来た時、マルがいつの間にか冷蔵庫に上がっているのを発見して、俺様は登頂ルートを探した。
しかし、子猫だった俺様が登れるルートは見つからなかった。マルだって子猫だったのに、どうやってあそこに登ったのか皆目見当がつかなかった。
そして、あるときマルが人間に乗せてもらっているのを目撃したのだ。
マルは俺様がこの家に来る前から、人間に冷蔵庫に乗せてもらっていたのだ。
マルは冷蔵庫の上から、俺様のことを偉そうに見下ろしていた。

俺様はいつか自力であそこに登ることを誓った。
人間の力なんか借りない!

数か月が過ぎて、俺様は体が大きくなりジャンプ力もついた。
ある日、思い切って流し台から飛んでみたのさ。
ばっちり成功!
葛西選手も顔負けの大ジャンプができた。

俺様の勇姿に憧れたのか、マルも何度か流し台の上に登って冷蔵庫に飛び移ろうかと思案していたことがあった。
しかし、結局、飛び移る勇気はなかったようだ。
毎回、生ゴミ処理機の上で人間を待つんだ。

現在、この生ゴミ処理機は使われていない。
母サンは「電気代ばっかりかかって面倒だから、もう使わない」と言っている。
「じゃあ、捨てたら?」と、父サンは言う。
「でも、マルが乗るのに必要だから捨てられないんだよね」と、母サンは困り顔だ。
ナショナルの生ゴミ処理機開発チームの方々も、総力をかけて作った生ゴミ処理機がこんなトホホな使い方をされているとは、夢にも思っていないだろう。

マルの臆病さと運動神経の悪さは、猫としての許容範囲を超えている。
情けない事この上ない。
それに、この家の人間もよくない。
マルが「みゃー」と鳴くと「ハイハイ、マルちゃん、冷蔵庫に上がるのねぇ~」なんて、いそいそやってくる人間にも問題がある。
過保護だ。
どうやら、人間もそれには気が付いているようで、マルが冷蔵庫までジャンプできないことを他人に言おうとしないのだ。
マルを可愛いと言いながら、心のどこかで「我が家の恥」と思っているに違いない。
だから、他人には言わず、秘密にしているんだ!

母サンはブログに、冷蔵庫の上にいるマルと俺様の写真を何度も載せている。
しかし、このことには一切触れていない。隠しているんだ!
母サンだって自分の行為がマルをスポイルしていることに薄々気が付いているはずだ。

子猫のマルを冷蔵庫の上に初めて乗せたのは父サンだ。
そして、それ以来、マルは冷蔵庫に乗せろと催促するようになったのだから、事の発端が父サンにあることを父サン自身も自覚しているはずだ。

兄サンだってそうだ。「え?マル、乗りたい?冷蔵庫に乗っちゃう?」と、生ゴミ処理機に乗っていない時でさえ、マルを冷蔵庫に乗せてしまうのだ。
全くどいつもこいつも情けない。

猫の教育委員会って無いのだろうか?
俺様はこの家の教育方針は絶対に間違っていると、どこかに訴えたくて仕方ないんだ!
この嘆かわしい現状をどうにかしてくれ~!



Commented by がら at 2015-04-21 15:53 x
ふふふ、ウチもおじさんは自力で冷蔵庫に登れないので人間が載せてあげてます(笑)
おじさんもテンくんに指導されちゃうかも。
ちなみに登ることは出来なくても降りることは出来ます。
Commented by chibininn at 2015-04-21 20:22
馬鹿だねー、テンスケ。自分のエネルギー使ってどうするよ。下僕はこき使うために存在してるんだから。マル方式が正解よ。と我が家のルイルイさまがおっしゃっております。はい、下僕が代筆しましたよ。
Commented by marutenmama at 2015-04-21 22:29
がらさんのところもそうですか!
世界広しといえど、猫のくせに冷蔵庫にすら登れないのはうちのマルくらいかと思っていました。おじさんもそうでしたか!
テンに指導されちゃいますよ~
マルが人間の手で冷蔵庫に乗せてもらっているのを見るとき、テンは完全に軽蔑の眼差しですから。

そうそう、うちのマルも降りるのは出来るんですよ。
ただ、テンの軽やかな降り方に比べると、マルはドッスンと今ひとつ優雅さに欠けております。
Commented by マル at 2015-04-21 23:58 x
ルイルイお姐さま

でしょ、でしょ!
お姐さまにそうおっしゃっていただけて、私はとっても嬉しゅうございます~ぅ。
テンは私のことをいつもバカにしてるんです。
尊敬するルイルイさんに味方していただけて、勇気百倍!
これからも迷うことなく、冷蔵庫に乗るときは人間を利用いたしますわ。
あ、テンですか? ルイルイさんに馬鹿って言われて、ショックの余り気絶しております。
かわりに私がお返事させていただきました。

by marutenmama | 2015-04-20 23:35 | ネコ | Comments(4)

三毛猫マル(♀)と白黒猫テン(♂、呼び名はテンスケ)と黒猫コロン(♀)と私の日々。コメント欄はあったりなかったりします


by マルテンママ